連結決算に関して、期日までに納品されないリスクや、進捗管理の負担がある場合に、信頼できる専門家に依頼するメリット

監修公認会計士・税理士 明田佳樹

連結決算は、複数の子会社を持つ企業にとって、財務情報の正確な集約と開示を行う上で欠かせない業務です。しかし実務においては、各社からのデータ収集、整合性確認、調整仕訳の作成、注記情報の整理など、多岐にわたる工程が存在します。その結果、期日までにすべてを整えなければならないというプレッシャーと、それに伴う進捗管理の負担は、担当者にとって大きなストレスとなります。

特に、以下のような課題が頻出します。

子会社からの報告が遅れる、または不完全である

集計作業のミスや確認作業の属人化

親会社側での調整が思うように進まない

監査対応や経営層への報告が迫る中での時間的制約

これらのリスクにさらされながら、自社内だけで対応しようとすると、結果として「納期遅延」や「品質不備」が発生する恐れが高まります。

こうした状況下で注目されるのが、「連結決算に精通した専門家」への外部依頼です。信頼できる専門家に業務を任せることで、企業側には以下のような明確なメリットがあります。

1. 期日遵守の確実性

専門家は、過去の豊富な実績と定型化された業務プロセスを持っているため、締切に向けたスケジュール設計と進捗管理に長けています。「ギリギリになって慌てる」といった事態を防ぎ、計画的に業務を進行させることが可能です。

2. 進捗管理の軽減

業務を依頼することで、進捗の可視化やタスク管理は専門家主導となり、社内の経理・財務部門の負担が軽減されます。専門家は、各社の報告状況を把握し、必要に応じてリマインドやフォローも行うため、担当者が一からすべて管理する必要がなくなります。

3. 専門知識による品質向上

連結会計には、税効果、未実現利益、のれん、持分法などの高度な会計処理が含まれます。これらの論点に対し、専門家は的確に処理を行い、ミスや不備を未然に防ぎます。結果として、監査対応にもスムーズに対応でき、経営判断の基礎となる情報の信頼性も高まります。

4. 突発的なトラブルへの柔軟対応

例えば、期中に新たな子会社が加わった場合や、IFRS対応などの制度変更があった際にも、専門家なら最新の知見で迅速に対応可能です。社内対応だけでは時間と労力を要する問題も、スムーズに乗り越えることができます。

企業がより戦略的な経営判断を行うには、正確かつタイムリーな連結財務情報が不可欠です。「納品遅延」や「進捗管理の煩雑さ」といったリスクを抱え続けるのではなく、信頼できる専門家に依頼することは、単なるコスト削減ではなく、“経営の質を高める投資”と捉えるべきでしょう。

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